電気治療器(低周波・SSP等)の効果的な使用法の提案(1/6ページ)

<注意>ここに挙げる通電方法は現在当院において行っていませんが、適当に電気治療器を取り付けるよりはるかに効果的なので掲載を継続しています。

<はじめに>
低周波治療器やSSP療法器の効果的な取り付け方を探し求めて偶然このページにたどり着いた方、いらっしゃいませ。ここでは、従来よりある単なる電気治療器を効果的なものにするための取り付け方を提案しています。(目下研究中のため、今後、さらに効果的な取り付け方を提案できる可能性があります)お役に立てて頂けると幸いです。
昨今、多くの整形外科や接骨院では、低周波治療器・SSP療法器などによる電気治療を効果の低いものと思っているように感じます。しかし、低周波治療器やSSP療法器などの電気治療器は、上手く当てれば、大変絶大な効果を発揮する手軽で面白い治療器具なのです!どの程度効果的かを具体的に示すと、上手くあてれば、寝違い程度なら一回15分の通電で首はスムーズに動かせるようになります。その他の痛みだって取り付け方次第で劇的に改善しますよ。
治療効果を決定づけるのは「どこに当てるか」なんです。私は今まで色んな取り付け方をしてきました。筋の走行にそって取り付けてみたり、トリガーポイントに取り付けてみたり、関節裂隙に当ててみたり、経絡に沿って当ててみたりとやってきましたが、その中でダントツで効果的だったのが経絡を考慮した取り付け方でした。
以下に、経絡的な取り付け方をご提案します。

<効果的な導子取り付け場所の考え方>
一般的に、低周波やSSPな取り付け方といえば、「患者が痛いと主張する場所に何となく取り付ける」というようなものだと思います。はっきり言って、このスタンダードなつけ方では、全然効きません。時間の無駄です。この取り付け方だと、例えば放散痛の様な痛みの場合、患者は異常個所自体が痛いと主張しておらず「全く痛みと関係ない場所」を痛いと主張しているので、導子を「痛みとまったく関係ない場所」に取り付けてしまう危険があります。これでは当然痛みに対して「治療器としての純粋な効果」は発揮できません。ただし、このように的外れのセッテイングでも、人により電気を付けてもらった安心感や治るという思い込みで痛みが軽減する人もいます。それはそれで結果オーライですが、お金をもらってやるからには確実な効果を出したいものです。「安心感」や「思い込み」で治る事に頼っていては確実な効果は期待できないし、何より患者のためではありません。
より確実で効果のある取り付けをするためには、異常のある場所に確実に取り付ける事です。
それには、施術者が問診と触診をして探し出す方がより確実です。探す方法は色々でしょうが、私は主に入江式FTという手技を使いますが、その他の法方としては「患者が痛いと主張する場所」を試しに押してみます。もし、押しても「痛み」や「気持ちよさ」がなければそれは単なる放散痛で「異常個所」ではなく、導子を取り付ける価値はありません。また、押してみて痛かったり気持ちよかったりする場所は「異常個所」である可能性が高いはです。さらには、「痛み」や「気持ちよさ」が強いほど、そこが痛みの元の異常個所である可能性はさらに高いはずです。ただし、注意を要しないといけないのは、あまりにも強く緊張している異常個所は、ちょっと押しても痛くも痒くもありません。この場合10秒くら押し続けると「痛み」が出てきます。このように、異常が隠れている事が多々あるので注意です。
そんな事に気をかけながら、「痛みの元である可能性が高い場所」を探し出せるかどうかで、電気治療の効果が歴然と変わってきます。これは、効果的な低周波治療が出来るかどうかの第一歩。
なお、「主訴を誘発してそうな痛い場所・気持ちの良い場所」を探すには知識と経験とやる気が必要です。何の医学的知識もなければ「痛い場所」の見当もつかないだろうし、知識だけでもまた的確な痛みの元の連想はできないでしょう。また、施術者にやる気が無く「マニュアル的流れ作業」としてやっていても、これまた最大限に効果のあるポイントを探し出すのは困難でしょう。当たり前の話ですが予めお断わりしておきます。
ちなみに、「気持ちよさ」について補足します。思い出してください。蚊に刺されて痒い皮膚をかくと気持ちが良いでしょう。まったく健康的な皮膚をかいても気持ちよくありません。同じ様に、全く健康的な体表の場所を押しても気持ちよくありません。蚊に刺された部分が異常なように、押して気持ちの良いのはそこに異常がある証拠で、「気持ちよさ」は立派に異常個所の判定に活かせるはずです。
このように、効果的な通電が出来るか出来ないかを左右するのは、どれだけ的確に「痛み」を捉えられたかということです。最も的確に痛みを捉えるには、患者の痛みを「見れ」ればいいんです。絆創膏を貼る際間違いなく傷口が覆われのは、傷が見えてるからです。疼痛治療を完璧なものにするためには、傷口を見ながら絆創膏を当てるように、痛みを「見て」導子をあてれば、必ず効果を出せます。それは決して荒唐無稽な話ではありません。その法方は、大村先生の開発したオーリングテストや入江先生の開発した入江式フインガーテスト(入江式FT)があり、それほど習得は難しくありませんので、是非、会得する事をお勧めします。

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